ラオスを18:00に出発し、タイ王国には翌5:00に到着する!
時間にして約11時間のバス旅が僕たちをタイへと向かい入れる!
旅の移動で一番怖いのが、この乗り込む際だ!
僕たちには、英語もラオス語もタイ語も通じない!分かるのは日本語と、あとは…
その場の空気だけである…
だから乗り遅れたり、違うバスに乗ったりしたら一巻の終わりである!
ねっ?面白いでしょ?w
バスを待っていると、「日本人?」と1人の男性に声をかけられた!
唯一分かる言語、日本語で話しかけられると、やはり心を許してしまうものである!
彼の名前は、森田海! どこからどうみても北朝鮮の偉い方だが…
純粋の日本人らしい!
北朝鮮の血が混じっていないのか、三回ほど確認したが、どうやら日本人らしい!
そして、驚きな事に23歳と、この旅始まって以来の同い年?に遭遇した!!
会話は弾み、バス内で取られるよく分からないお金も彼が払ってくれ、毎度難関であるイミグレーションも難なく突破することに成功した!
イミグレでは、とりあえず「カップンカ!」とタイ語で言っておけば良いとのこと!
カップンカ!=ありがとう!
始めて覚えたタイ語が感謝の言葉であり、助けられてばかりの僕等にしたら1番使うであろう言葉…
バスは定刻通り進み、予定のAM:5:00にはタイの首都バンコクに到着した…
海ちゃん曰く、タイは日本人が作った街らしく、至る所に日本の企業、日本人がいるらしい!
たしかに、車はトヨタかホンダ!
コンビニは7-11かファミマ!
まさに物価の安い日本である!
タイに訪れる日本人は口を揃えて、「ここは楽園だ!」と言い、一度踏み入れたら抜け出せなくなるらしい…
海ちゃんもその1人であり、今は輸入業をタイで経営しているらしく、またしても北朝鮮の匂いがプンプンとした…
何はともあれ、僕たちはバックパッカーが集まると言われるカムサン通りに向かって、トゥクトゥクで移動した…
タイは今まさにバブルの日本のようであり、これから1番成長する国のひとつらしい!
ただ、僕たちにとって、安く食事を済ませられるマクドナルドや、KFCは、彼らにとってはまさに高級レストランであり、女の子とのデートで連れて行けばイチコロとのこと…
そんな現実にドナルドさんもこの驚きの表情である!
バンコクには早朝に到着した為、マクドナルドで北朝鮮の方と簡単な会合を開き、タイの情報を無事手に入れる事に成功した…
彼とはまた夜に落ち合う約束をし、タイの目的である予防注射を受けるべくスネークファームへと向かった!
スネークファームとは、毒蛇の研究が世界一進んでいる場所であり、今回はこの中にある赤十字病院で予防注射を受ける事にしていた。
多くのバックパッカーがこの地を訪れ、予防注射を行う!
なぜならば、この場所は、日本の三割程度で予防接種が受けられるからだ!
この地で、A型肺炎、日本脳炎、そして最も恐れている狂犬病のワクチンを受ける事にした!
途中、なんでも揃えられるショッピングモールとして、海ちゃんが1番推していた「MBK」に寄り道し、予防接種を受けていない人と受けた人の違いをつけるべく、僕はスネークファームへ!
りょうじは買い物を楽しむ事にした!
予防接種は日本とは違い、自分で受けたいワクチンを医師と相談して決め、自分でワクチンを買ってきて医師に打ってもらう!
もちろんすべて英語でのやり取りであるが、何と無くジェスチャーで伝えることもでき、まるでMr.Beanのようであった…
左肩に二本、右肩に一本!
打たれる時は全く痛みを感じなかったが、打った直後は腕に力がはいらなかった!
はぁー、気持ちいいぜ!ww
そんなこんなで、予防接種を無事に終えると、僕はリョウジが待つMBKへと向かった!
スネークファームでは、世界放浪中の30歳?、エイジさんと出会い、意気投合した僕は、そのあと仲良くパフェを食べました…
この大きさで驚きの160バーツ=480円!
普通だった…ww
束の間のショッピングを楽しみ、一同は本日の宿があるカムサン通りへとバスで向かった!
本日の宿は240バーツ=720円
エイジさんが2時間かけて探したWi-Fiも繋がる最安の宿との事なので、即決でここに決め、荷物を降ろし一休憩♫
簡単にシャワーを浴び、洗濯を済ませ身軽になった僕たちは、夜のカムサン通りを楽しむべく宿をあとにする!
世界中のバックパッカーが集まる場所との言葉通り、街には爆音で音楽が流れ、オープンバーでお酒を楽しむ欧米人の姿が目立った!
僕はこの旅初めての買い物(Tシャツ 150バーツ=450円)をすると、上機嫌のまま、日本人に似た北朝鮮の人?海ちゃんに会うべく、待ち合わせ場所へと急いだ…
時刻は既に22:30を過ぎた!
流石にお人好しな日本人でもこの時間まで待ってるわけないよな?
ましてや北朝鮮の人となると、絶対いないよな?
などと、邪念が頭に浮かびつつあった僕を…
どうやら、神様は逃がしてはくれなかった…
と遊びながら、待ち合わせ場所に向かうと、こんな時間にも関わらず、海ちゃんは待ち合わせ場所にいた…
これは、愛というものですか?
本当の愛を見せられた僕らは、今夜は最後までこの人に付いて行く事を決意する!
夜のタイは昼とは全く別の姿を見せる…
街を見渡せば、至る所にネオンが輝き、街中ではクラブミュージックが響き渡る…
百万ドルの夜景を目の当たりにした僕等にさえもそれ以上の衝撃を与えた!
しかし、タイランドの夜の街の衝撃はこんなものではなかった!
道路の両サイドには、コスチュームを来た女の子、女の子になりたい男の子が溢れんばかりに居て、観光客を店へと連れ込む…
特にJapaneseはこの国ではモテるらしく、今まで味わった事のない異常なモテ方をした…
両脇に女の子を連れて歩くのは当たり前…
俺はどっかの課長か!と思わせるような身分で歩く事ができる…
街中には至る所で日本人の姿が目立った…
そんな中自然と僕達の輪に入ってくる人がいた
これが外国か…
日本ではあり得ないようなシチュエーションで仲良くなり夜の街を歩く事もしばしばあるようだ…
これが外国か…
(大切な事は二回言おう!byりょうじ)
この街をほぼ知り尽くしているという30歳の経営者、高さんと合流した…
高さんに連れられ、音楽がより一層響き渡り、ネオンがより一層輝くお店に足を踏み入れた…
ここではどうやら、飲み物を一杯頼むのがマナーらしい…
どれも150バーツ前後=450円くらいでとても良心的な価格である…
出会ったばかりの異色の四人がお酒を飲み交わす中、中央では実にセクシーな服装に身を纏った女性がダンスを踊る…
鉄のポールをここまで有効活用している人は、世界を探しても彼女達くらいであろう…
彼女達はそれぞれがナンバープレートを胸元につけている…
お客さんは、お気に入りの番号の子を選び、隣に座らせる事ができるシステムを取り入れてるようだ
なるほど…
どうりで、日本ではたぶん相手にされないであろう、お腹の裕福な中年が、両脇に女の子を抱えてお酒を飲んでいるわけだ…
さらに店内をよく見渡せば、ナンバープレートと下の水着だけの子もいるではないか…
1人なら、水着を忘れてしまったのかな?くらいで済まされるところだが、何人もの女の子が上裸でいる所から察するに、暑がりな女の子が多いようだ…
もしくは、彼女たちはブラを買うお金がなく、今必死に働いている所なのだろう…
僕は、少し目頭が熱くなった…
そんな仕事熱心な彼女達を労わるように、多くのお客さんが彼女達を横に座らせては飲み物を奢り、そして優しくマッサージをしていた…
さすが日本人が作った街である…
人を敬う気持ち、労う気持ちが強い日本人ならではの配慮である…
しかし、ここは外国だ…
基本的に胸ばかりマッサージしている事は、この際目をつむろうではないか…
そして、何度も言うようにここは外国である…
挨拶の為に何度も行われるキスは説明する必要もないであろう…
そんなこんなで、夜のタイランドを存分に楽しんだ…
楽しい時間はあっという間に過ぎ、僕たちは夜の街をあとにした…
僕らが足を踏み入れた、夢と欲望に輝くバンコクの街は、また今夜も何万ドルもの輝きを放ち、多くの人々を魅了していくであろう…
とここで、終わってしまうのが通常の人である!
僕たちはいい意味でバカであり、無茶であり体力があり溢れている…
今夜はどこまでも付いて行く!
この言葉に二言はなく、高さんと別れたあと、3人はタクシーに乗った…
次に向かうはクラブ!
俗にいうディスコである…
有り余った体力を使うには最も適した場所であり、今夜のダンスフロアはタクシーで20分程移動した場所にある、海ちゃんお墨付きのクラブに決まった!
エントランスでは、これまた日本と同じように500バーツ=約1500円を支払い、ドリンク券を二枚貰う…
中では流行りのトランスミュージックが流れ、既に多くの人達が音と踊りを楽しんでいた…
そして最近日本でも馴染みつつある水タバコ!
アジアの多くの国では既にその魅力に取り付かれている人も多いようだ…
ここでもまた、日本人は異常なモテ方をする…
ただ中には、仕事としてお客さんを見つけに来ている人もいる為、僕達と同じように純粋に音楽と踊りを楽しみに来ている人とを見分ける必要がある!
お客さんとしてモテた所で、それは自分自身の力ではなく、諭吉さんもしくは英世さんの力に過ぎないからだ!
しかし、そんな玄人と素人の見分け方、難しいようにみえて実は物凄く簡単である!
仲良くなり始め、外国式の挨拶を交わした頃に…
「go to the hotel?」
このフレーズを聞き取る事が出来た貴方は、安心してほしい…
彼女は間違いなくプロだ!ww
すかさず、「How much?」
と聞き返してあげてください!
それが、マナーでしょう…
そして忘れてはいけないのが、どんな返しに対しても…
「Oh! No money!」
この言葉が諭吉さん英世さんから、貴方が自立をする助けとなるでしょう…
ビックリする程にHotelに行きたがる彼女達を、鉄の心で断り続けた僕達は、夜のタイランドを存分に楽しみ、帰路についた
お昼過ぎ…
一日にして身も心も満喫したバンコクから、次なる戦場?PATAYAに移動すべくバスステーションに向かった…
道中、携帯のアプリで現地の学生と異常なまでの盛り上がりをみせ、次の街PATAYAへの期待値が高まった…
そして、僕らのBOSSであるMr.吉田から、良治の愛用品であるキングジョーのTシャツ…
着用禁止令が密かに出されていた為、仲良くなった証に彼らにキングジョーの未来を託す事にした…
「このTシャツをお前に預ける!
おれの大切なTシャツだ!
いつかきっと返しに来い 。立派な海賊になってな…」
そんなやり取りがされていたのかもしれない…
まるで、シャンクスとルフィーのように…
「良治!キングジョーのTシャツどうしたんだ?」
僕がそう聞くと、
臭い臭いと学生に敬遠されたTシャツを、彼らに無理やり着させた良治は、遠くを見つめて言った…
「あぁー、あれか。未来に託してきたんだ…」
彼らの最高の笑顔をエネルギーに、僕らの笑顔を探す旅はぶらりブラリとすすむ…
6カ国目:タイ王国 7/10〜7/17 (バンコク編)
2013年07月25日 03:47