幾つもの欲望と誘惑に惑わされたバンコクを出発し約2時間半!
僕達は、タイ屈指のリゾート地、PATAYAに到着した!
特別何か事前に調べてきた訳ではない為、まずはこの旅初めての海を見るべく、バスターミナルを出発する ε=ε=ε=ε=(ノ*´Д`)ノ
野生の勘に身を任せ、潮の匂いがする方へ!を合言葉に気の向くままに進み始めた…
夢のリゾート地PATAYAに向かい、軽やかに歩み出したのも束の間、相棒のバックパックの重さに体が壊れそうになった ヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ
仕方ない!と、
コンビニで休息を挟み、薄暗い道をかれこれ2時間は歩いた…
何度か道を尋ねても…
ビーチ? そんなの見たことないよ!
ビーチ!? 君たちは何を言ってるんだい?
ビーチ? 新しい呪文かい?
何度聞いてもいい答えは返ってこない (;ω; ))オロオロ (( ;ω;)オロオロ
それもそのはず!
僕達は潮の匂いを頼りに、同じ所をグルグルと周っていたのだ 囧rz
まぁー、もちろん承知の上での行為なんだけどねww
するとそこに、一台の車が通りかかった…
「海に行きたいんです˚‧º·(˚ ˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅ )‧º·˚」
「海?君たちは何を寝ぼけた事を行っているんだい?
この先に海などないよ…
うーん…
仕方ない! 乗りなよ!」
多分こんな事を言っていただろう
なんせ何を言っているのか理解出来ないので、よく分からないまま車に乗り込んだ
実に危険な行為である…
知らない人の車に乗り込む!
しかも海外で…
確実に不安が期待を超えた…
知らない人には付いて行ってはいけないよ!
かれこれ、15年は聞いていないフレーズが頭をよぎる!
ただ僕らの不安とは裏腹に、タイ人の運転する車は、2時間かけて彷徨い続けた道を10分でビーチへと運んでくれた
こうして意外な展開で僕達の初めてのヒッチハイク?は成功したのであった…
ビーチに着くと、もちろん今が何時であろうと、暗くて何も見えなかろうと、そんなのお構いなしに加藤くんは海に飛び込んだ…
きっと旅の疲れでミネラルが足りていなかったのだろう
満面の笑みで泳ぐ姿に、僕は心底和んだ
あー、サルみたいだな…って
ミネラルを充分に補給し、本日は日本語が話せるニューハーフ(タイではレディーボーイと言うらしい…)に勧められるがままに、ゲストハウスで疲れを癒すことにした
本日の宿
2人で600バーツ=約1900円
実に安い!
しかし!2日目…
タイでの物価の安さを知っている僕達は、もっと安い宿があるのではないかと、早朝から宿探しを始めた!!
探すこと30分…
2人で300バーツ=約950円
ェェェェ(☍д⁰)
海まで徒歩20秒…
素晴らし過ぎる住まいを、ひとつ隣の道で発見した!
「600バーツがここら辺では最安値よ!」
と言っていたレディーボーイ!
流石、性別を偽っているだけあり、まんまと騙される所であった
その後、浮いたお金でサンオイルを購入すると、日焼けしていた方が旅人ぽいよね?
という訳の分からない理論に従い、2人とも自然の恵みを存分に浴びた…
これ以降の写真が、やけに日焼けしているのはこの時の影響である!
暖かい陽射しを浴びながら、タトゥーをやたら勧められ、葉っぱを悪い顔をした人から売りつけられそうになりながら、言葉が分からないフリをし、僕達は美味しくカニを食べた!
これぞ、旅人である…
いや、バカンスである!
日中、タイの海を存分に楽しんだ後は、もちろん夜の街へと繰り出した
まずはPATAYAでも1番栄えていると評判のWALKING STREETへ!
行ったことのある人は分かると思うが、タイの夜の街は本当にラスベガスではないのか?
と見間違いをしてしまう程のネオンの輝きとミュージックが楽しめる街である
タイ、ラスベガス両方行ったことのある人なら共感できるはずである…
まぁ、僕はラスベガスに行ったことがないので比べることは出来ないのだが…ww
ここPATAYAはバンコクに比べ、BARの数、人の数が明らかに違う!
そんな中、前回とは違い、今夜は2人だけで店の中に入らなければ行けない試練を目の前に、期待と不安が交差する…
STREETの入口では、お店のメニューを持った店員が執拗に勧誘をしてくる!!
もちろん、蝋燭を使ったお店、ピンポン球を使ったお店など怖くて入れる訳がない…
初日である今夜は、何店かBARを周っては特別何かをする事もなく、喉を潤してSTREETを後にする事にした
そして、PATAYAもうひとつの楽しみでもあるビーチ沿いを、潮風に吹かれながら優雅な夜の一時を過ごした…
実に爽快である
潮の風…
こんなものの為に僕らが睡眠時間を削る訳がない!
そう…
もう、お気づきの方も多いかもしれないが、実はPATAYAのビーチ沿いは、夜になると沢山の女の子で溢れかえっている
彼女等は海を眺めに来た訳でも、潮風に吹かれに来た訳でも、ましてや航海士でもない…
日本人が通る度に、向こうから話しかけてくるのは、彼女達の生活がかかっているからだ!
実にタイ人女性の8割りが水商売経験者…
そして、これがタイがハマったら抜け出せないバカンスと言われる所以である
ただ、僕らは彼女達の生活を支えるお金は持っていない!
所謂、冷やかしに来ただけであった…
自然と話しかけてくるタイ人と片言の英語で会話をする!
時折、ホテルへ行こうと切り出してくるが、上手く交わしながら話を続ける…
きっとこれ以上モテることは、この先の人生では無いであろう!
ただこうやって、知らない地で、知らない人と、知らない言語で話をする…
ジェスチャーをしたり、辞書で調べたり、分かる単語を並べたり…
相手に伝わった時の喜びが…
目と目を見て話す照れ臭さが….
異国の地というシチュエーションが、忘れかけていた感情をさっとすくい上げては、僕に思い出させてくれた!
と綺麗事を並べたが、ただ単純に楽しかっただけである…
その後、もう一度街中をブラブラすると、28歳のサーファー:雄司さんと再会した…
雄司さんとは、実はこの約5時間程前、コンビニでばったりと遭遇し意気投合した日本人である…
仕事を辞めて海外に飛び出してきたばかりとの事だが、収入のない中ジュースを奢って貰い!w
男三人、潮風に吹かれながら語り合った…
あぁーあ、あぁーあ、青春の日々を♫
3日目…
昼過ぎまで宿で休むと、本日はタイに来たらこれでしょ!
いつやるの?
今でしょ!
という事で、お金の無い中タイ式マッサージに挑戦する事となった…
Foot、Oil、Aromaどれも150バーツ〜400バーツと実に安い…
これまた、市内にはそこら中にマッサージ店が建ち並び、入口では多くのマッサージ師が「マッサージ、マッサージ」「気持ちイイよ!」と連呼する!
相当腕に自信があるのか、もしくは如何わしい店のどちらかでなければ、「気持ちイイよ」と連呼する事もなかろう…
何店かお店を見て回ってはじっくりと吟味する…
いつだか江頭2:50が言っていた…
視聴者が最後に見た江頭が手抜きの江頭だったら申し訳ないだろ?
最後に受けたマッサージが手抜きのタイ式マッサージだったら申し訳ないだろ?
という事で、悩みに悩んで、あるお店に足を踏み入れた!
彼女達のオススメはOILマッサージとの事なので、評判のOILマッサージを受ける…
まずは、奥の階段を二階に上がり、彼女等に言われるがままにシャワーで体を綺麗にする
どうやら、タイ古来から伝わるOILが疲れを癒すらしく、汗をかいた状態や体が汚いと、その効果が薄れるらしい…
と勝手に推測し、シャワーを浴び台の上で横になった
時間にして1時間程であろうか!
実に無駄の無い動きと、丁度良い力加減に、これまでの体の疲れがすっと抜けていくのが分かる…
もう冗談抜きで、旅の疲れやら、何だか分からないが色々なものが抜けていくのが分かる…w
マッサージが終わり2300バーツを支払い店を後にした…
その後はお決まりのビーチ沿いで夜の時間を楽しむ事となった…
今日は…あれ?
あれれ?
マッサージ300バーツじゃなくて2300バーツ?
そう…
実は、お金の無い僕らだが、あまりのマッサージの腕の良さに、チップをプラスして払っていたのだ
恐るべし、タイ式マッサージ!
ぜひ一度試して見る事をオススメする!
その後、ビーチ沿いでしばし談笑を楽しむと、まだ来て3日目だというのに早くも顔馴染みが出来ていた…
仕事の話しや恋愛の話し、旅の話し…
やはり上手く英語が話せない分、逆に笑顔が絶えなかったと思う…
ほんと、世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う♫
そして、今夜もまた一日の疲れを癒すべく宿へと戻った…
と思いたかったΣ(-᷅_-᷄๑)
こんな、何も無い夜はつまらないと!
実はこの日、お金のない僕達は砂浜でパフォーマンスの練習をしていた!
このパフォーマンス!
いざ、お金が尽きた時の資金源として路上で行う重要な役割を果たす為、それぞれが並々ならぬ思い入れで練習していた…
すると、砂浜に座る1人の女性に声をかけられた…
「ผมมาที่นี่」
ねっ? 何言っているか分からないでしょ?
こんな状態で、恐る恐る彼女に近づくと…
どうやら、ビールの蓋が開けられないから開けて欲しいとのこと…
いつもは持ち歩いている栓抜きを、あいにく今回は持ち歩いていなかった僕達は…
ここぞとばかりに、人間栓抜きの加藤くんが歯で蓋を開ける…
こいつ…
俺が見ていない間に、ひとつパフォーマンスを増やしてやがったぜ!
と心の何処かで期待と焦りを感じていると…
「กรุณาดื่ม」
どうやら、お礼にビールをくれるらしい…
よく分からないまま、タイのビールにありつけた!
恐るべし!パフォーマンス!
その後、彼女は実は既に酔っ払っていたこと…
何故か分からないが、やたらお酒と食べ物を買ってきては、僕らに奢ってくれたこと…
17歳の娘がいること…
6時に朝日が出るから、それまでここに座って飲みなさい!
と朝までお酒を飲んだ…
お酒が苦手な僕は、チビチビとビールを飲んでいると、パフォーマー加藤と彼女はグイグイと飲むペースが上がっていく!
1時間もしないうちに、酔っ払い2人が出来上がり、案の定、夜の海へと飛び込んだ…
年齢を尋ねると、既に35歳になるとの事で、僕らと同じ23歳の頃には娘が生まれていたらしい!
「あなた達と同じ年の頃には娘もいたし、そうやってワイワイしたり、無茶できるのが羨ましいのよ♡」
と加藤くんが言っていた…w
2人とも英語が分からないのに、よくこいつ聞き取れたな!という思いは心の中にしまい、3人で朝日を待つことに!
朝日は彼女の言う通り6時にはPATAYAを照らし始め、幻想的な姿を見せてくれた…
海に飛び込んだ彼等は、どうやら相当寒かったらしく、朝日と共に足早に宿へと戻った…
翌朝…
昨日の時点で既に時刻は0時を周り、4日目を迎えていた!
あまりに突然すぎた昨日の出来事が夢か現実かは、隣で寝ている彼女が全てを物語っていた…
あぁー、やっちまったな…
まぁー、やってはいないんだけどww
彼女が部屋を出て行くのを見送り、今日は兼ねてからの夢であるタイの離島、ラン島に向かって出発した!
ラン島へはWALKING STREETを真っ直ぐ進んだ右奥の船着場から定期便が出ているとのこと!
往復で150バーツ=450円の切符を買い、船へと乗り込んだ…
乗船場では、地元の漁師がよく分からない貝を取っては本日のご飯にするんだ!とゲラゲラと笑っていた!
ミネラルの次はアミノ酸が欲しいよ!と…
すかさず加藤くんが得体の知れない貝を食す…
さすが!
僕は怖くて口にする事が出来なかった
そして、これが貴重な捕食の瞬間を捉えた写真である!
その後は船に揺られる事40分弱でラン島へと無事に到着した!
透き通るような海に南国を思わせる砂浜!
照りつけつる太陽がリゾート気分に拍車をかける…
ラン島では同じようにバカンスを楽しみに来た、インド人、ロシア人…
そして、所かまずいちゃつく韓国人がいた!
次の目的地がインドである事から、インド人とは自然と仲良くなり、陽気なインド人の雰囲気に次のインドへの期待値が上がる!
彼等曰く、ラム肉のカレーはGODとの事!
ヒンドゥー教とイスラム教がほとんどを占めるインドで、イスラム教唯一の神はアッラーとされている…
これが後に受け継がれる、唯一の神にラム肉が追加された瞬間である…
そして、インドでの食事がラム肉に決まった瞬間でもある!
そうこうしているうちに帰りの船の時間になった!
海も街も人も、やはり綺麗な物には感動する何かがあるんだなーと感じたラン島であった!
この日は本当に疲れていたらしく、宿に戻ると気がついたら朝になっていた…
5日目…
ここまで長居をした国はタイが始めてであり、少しずつだがタイの魔力に取り憑かれつつあった…
日中は特に行きたい場所も、見たい場所もなかった為、現地の人がこっそり食べているご飯を食する事にした!
ここでもそうだか、日本以外のアジアの国は味付けが辛い!
むしろ、辛い以外の味にあまり出会った事がない…
ただ、この量で30バーツ=90円と破格である…
時は進み、本日はPATAYA最後の夜を迎える事となった…
以前紹介した雄司さんと、今回はBARに行く事となり、ビーチで仲良くなったJARちゃんも同行する事になった…
この街にも随分溶け込んだ僕らは、何の躊躇いもなくBARに足を踏み入れる事が出来るまでになっていた!
ただ、あの異様な空間で踊る彼女達と、この価格の安さには何度も驚かされた…
さすが年上の雄司さん、ここでも支払いを全て済ませてくれると、KFCでご飯までご馳走になった…
本当にありがとうございます!
幾つもの欲望と誘惑が交差するバンコクよりも、PATAYAの夜は幻想的であり、また来てみたいと思った唯一の街となった…
翌日、4日間お世話になったゲストハウスを後にすると、次なる都市、インドに向かうべくタイはドンムアン空港へと向かった!
そして、この子がゲストハウスで働くジェンちゃん!
25歳である!
こっそり見せてくれた身分証明書の生年月日が1979年になっていた事は最後まで触れる事は出来なかった!
非常にサバサバした女の子で、若気の至りで指に指輪のタトゥーをいれたらしい…
次もし会う事があれば、きっと指輪をプレゼントしてあげるだろう…
そして、楽園タイランドを後にした僕達は、旅人は一度は必ず訪れるべき街、インドへと向かった!
タイ王国(PATAYA篇)
2013年07月30日 03:50